GWの足音も近づいてきて、そろそろ次回のツーリングプランも詰めていきたいところですね。
さてさて、紀伊半島ツーリング最終回です!今回は熊野本宮大社から十津川村を抜けて奈良方面へと走ります。
☆★☆
厳かなる雰囲気を纏う熊野本宮大社を出て、駐車場へと戻ります。
っと、隣に一台オートバイが増えていますね・・・って浜松ナンバーじゃんか。なんか一気に地元に帰ってきた感が(笑)
どこにでも現れるな浜松ナンバー・・・やっぱし日本の真ん中だからでしょうか?
年季の入ったXT250、カッコよかったです。バッグにツーマプだけってスタイルにもシンパシー感じちゃいます。
この日はとてもよく晴れていたので、こんな風に他方のナンバーのオートバイもたくさん見かけました。
・・・
一路、ハンドルを北に向けて。和歌山県から奈良県に突入し「日本一大きな村」十津川村へと入ります。
何気に奈良県へのオートバイでの進出は初めてです・・・!もっと言えば和歌山も初めてだったんですが・・・(笑)
十津川村につきましては、リンク先にあります「轍の途中で」の沢庵900様がとても詳しく紹介されており、
それもあって、ずっと走ってみたかったんですよね。(今回も事前にいろいろ相談させてもらってました)
十津川村を抜けるR168は川を横目に山を突っ切る快走路。
時折道幅がグッと狭まる断崖絶壁ポイントはあれど、基本的にはライディングがとても楽しい素晴らしい道です。
春の陽気を全身に浴びながら大自然を満喫する・・・!かーっ!これだからオートバイの旅はやめられないのだ!
これは万里の長城か・・・!?
昔ながらの道線を持ちながらも、時折「山に杭をぶっ刺した」ようなバイパス路も現れる懐の深さよ・・・。
川沿いを走るという点ではR152にも似たものを感じますが、アレよりも何というか道の造りが自由です(笑)
しばらく走って道の駅 十津川郷で休憩。ここに来たらやっぱしアレ食わなきゃならんですよね。
そう、めはり寿司!熊野地方から奈良県の吉野地方にかけての郷土料理です。
沢庵さんのBlog読んでから、絶対これは食わんと!と狙ってましたが何とかラスト一個を無事にゲットできました。
中身は非常にシンプルで、寿司と言いつつも実態はおにぎり。塩漬けの高菜でぐるっと巻いてあるのが特徴です。
3個で350円だったかな?そこそこ大きさもあり昼飯には丁度良かったです。高菜がシャキシャキで食感も楽しい!
それと隣で売っていた串こんにゃくも購入。じっくり5時間煮込んだ・・・という触れ込みですが・・・
これまためちゃくちゃ美味しかったです。アツアツでプリップリ!噛むと溢れる煮込み汁・・・!
正直、こんにゃくってあんまり好きな食べ物じゃなかったんですけど、そんな概念が180度変わる美味しさでした。
このこんにゃく食べるためだけに十津川村来てもいいかなってくらいです(笑) 本当にうまかったなぁ。
なんだか今回、結構郷土料理とか名産物を食べられてる気がする・・・!なんかちゃんとしたツーレポみたいだ!
・・・
そして十津川村と言えばもう一つ、「温泉」が有名。
中心地付近にはいくつかの源泉が集まっており、村内でも様々な泉質のお湯を楽しむことが出来ます。
本当は湯めぐりをしたいくらいの気持ちだったのですが、時間のこともあるので今回は「温泉地温泉」を味わう!
道の駅直ぐ近く、公共浴場「泉湯」で存分に身体を温めて、この先の長丁場に備えましょう!
川沿いの集落にひっそりとたたずむ温泉。公衆浴場という扱いもあってかなりこじんまりした印象です。
ウイルス対策のために入場制限が掛かっていましたが、確認取ってギリギリOK!絶対入りたかったので良かったです。
「温泉地温泉」全体の泉質としては単純硫黄泉。脱衣所に入ると既に漂う硫黄の香り・・・これこれ!
ザ・温泉って感じで大好きなんですよね~。十津川温泉の方はNa-炭酸水素塩泉なので割とありきたりなんです。
こんこんと湧き出るアツアツのお湯・・・いやぁ、やっぱこの季節のお風呂は最高ですなぁ。
長旅の疲れも癒されて、そのまま溶けてしまいそうな心地よさです・・・。ああ、もう帰るの面倒くせぇ・・・(笑)
露天風呂でボケーッと空を見つめて飛行機雲を追ったり、時間を忘れてのんびり浸かりました・・・。
・・・
アー気持ちよかった。若干のぼせ頭ですが次へと参りましょう。
うーん周り全部山。この十津川村の立地条件をとても分かりやすく表した図です。
どの市街地からも奥深く、秘境ムードが溢るる土地。静岡で例えるならばオクシズや水窪みたいな雰囲気ですね。
でも意外なのがこの規模の河川なのにダムが少ないこと。あんまり荒れたりはしないのかな?
山を切り拓くようにR168を北進。流れも至ってスムーズでサイコーの気分です。
ほんとによく晴れてたなぁ・・・有給取った甲斐がありました。明日も休みだし・・・。
「十津川村はどこを走っても大抵楽しい」と聞いてはいましたが、確かにその言葉に嘘は無かったです。
さて、1時間ほど走ってR168から県道53号へと移動。今回のツーリング、最後の目的地へと向かいます。
県道53は打って変わって隘路を進むカンジに。うーん、紀伊半島内陸部の真の姿はこちらなのかもしれない(笑)
途中人家が現れては消えを繰り返し、この先に本当に目的地があるのかちょっと不安になったり。
こういう道を走り慣れていないわけでは無いのだけれど、見知らぬ土地で出会うとなかなかギョッとします(汗)
で、20分くらい走るとようやく大きめの集落が見えてきました。奈良県天川村です。
「大きめ」といっても通り過ぎてきた集落と比べては、なのも小さなコミュニティに変わりはありません。
周囲を森で囲まれた、どこか懐かしい街並みが残るとっても長閑な村です。
そんな田舎町の天川村に何の用があるかと言いますと・・・。
こちらの「天河大辨財天社」に訪れたかったのです。天河神社とも呼ばれますね。
ごく個人的な話なんですが、まだ小学校に入る前の時に一回家族旅行で訪れたことがあるんですよね~。
今回はその思い出を辿ってみようという趣向です。まぁ正直なところほとんど覚えてないんですけどね(笑)
立派で鮮やかな鳥居。周囲の緑とのコントラストが眩しいですね。
そういえば、なんとなく記憶にあるような?以前来た時は夏かなんかで、丁度お祭りをやっていたような気がします。
天河神社、正式には「大峯本宮 天河大辨財天社」の創建は今からおよそ1,500年前の飛鳥時代まで遡ります。
御祭神は市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)。神仏習合からは弁財天様としても信仰されている、水の神様です。
そして弁財天様は芸能の神様でもあるわけで。特に能楽との関わりがとても深いことで有名。
社にはいくつもの能装束や能面、謡曲本などが収蔵され、日本の能楽史を語るには切っても切れない聖地なのです。
拝殿には能舞台。年に3回、能の奉納が行われるらしいです。
実は管理人、能を習っていた時期がありまして・・・。なので、これも一つの「巡礼」にあたるのかもしれません。
多分、前回旅行に来た時もこういう理由だったんだろうなと思います。ウチの母親がかなりの熟練ですから・・・。
(聞いたところ母に至っては過去3度、大舞台を踏む前と後にこの天河神社にお参りに来たそうです。)
ウイルス対策か鈴緒は仕舞われてしまっていました。早くこんな世の中からオサラバしたいですね。
特に芸能の関係者ではありませんので、無難に今後の健康祈願と帰り道の交通安全をお願いしておきました。
・・・
さて、神様にご挨拶も済ませましたのでそろそろ帰路に着こうかと思います。現在時刻は14時ピッタリ。
ここからは基本的に寄り道無しで奈良市街方面へ抜けて、そのまま名阪国道の針ICを目指します。
沢庵さんによるとざっくり2時間程度の距離とのことですので、着くのは16時頃かな?丁度良さそうですね。
ガソリンが心許なかったので吉野あたりで給油。結果的にこれが最後の給油となりました。
心地よい関西弁のオネーチャンが入れてくれました。うーん、方言っていいなぁ・・・。
トリップ295.9kmで13L。平均燃費は22.6km/Lとなかなか良好。しかしやっぱりナナハンよりは走らないという・・・。
排気量故にしょうがないのかなぁ。頑張って24km/Lくらいは走ってもらいたいもんなんですが。。
タンクが大きいので航続距離自体に不満は無いんですけどねぇ。無給油で300kmは確実に走れるのは強いです。
吉野の桜を横目で見つつ、渋滞にもハマったりして16時ちょっと前に針ICへ到着。
関西ライダーがほぼ100%行くという「針T・R・S」に初めて潜入しましたが・・・普通の休日なのにオートバイの量!
何かイベントでもやってんの?ってくらい沢山いてビックリしちゃいました。
流石関西の「宮ケ瀬」。こんなにオートバイで賑わってる道の駅を見たのは関東に住んでいたとき以来です。
まぁ、管理人はあんまり混んでるとこは好きでは無いのでトイレだけ済ませてサクッと撤退しましたが・・・。
新しそうな名前とは裏腹に、地味に施設に年季が入ってるとこがなかなかの萌えポイントでした。(01年開駅らしい)
・・・
名阪国道をバーッと走り、あとはずっと高速道路で浜松を目指します。
この名阪国道が本当に便利でした。こんな高規格な道路がタダ!?信じられません。関西人はホント太っ腹やなぁ。
(これ知ったあとに静岡のBP走るとね・・・あまりのショボさに悲しくなってしまいました。特に藤枝BP!お前だよ!)
亀山JCTから東名阪自動車道に入り、多少の渋滞に捕まりながらも順調に歩を進めていきます。
日がだいぶ傾いてきて寒くなってきたので、御在所SAでしっかり中綿を着込んで再出発。3月は寒暖差が激しいね。
なんかお土産でも買おうかと思ったけど、やたら混んでたのでやめました。(→こいつすぐ諦めんな)
四日市JCTで東名阪から伊勢湾岸道。名港トリトンで横風と闘いながら、豊明ICを抜けるともうホーム感です(笑)
最後に新東名の岡崎SAで休憩。お土産に手羽を買って、最後のスパートに備えて力を蓄えます。
さぁ・・・長い長い旅ももうそろそろおしまい。ほんの少しの寂しさと、自宅へ帰る安心感が交錯する瞬間です。
本当に今回はたくさん走ったな。バンディットもお疲れ様です。帰ったら洗ってやるからね。
・・・
そして19時過ぎ、無事に帰宅。あー!疲れた!でも楽しかった!
2日間の総走行距離は870km!途中フェリーでのショートカットもあったけど、よく頑張りました!
しかし驚いたのは針から浜松まで約3時間来られたこと。しかも休日ETC割で約2,500円というリーズナブルさ。
そう考えると、意外と関西は近い・・・?これからのプラン作成に対しての大きなデータを得ることが出来ました。
2日目の道のりはこんな感じで終了。
やっぱし新宮からの大回りが効いて500km超のロングランとなりましたね。
地図で見ると結構な距離だけど、疲労感も少ないままに時間的にも無理なく回れたので良かったかな・・・。
・・・
さて、4回にわたってお送りしてきた紀伊半島・奈良ツーリング。いかがでしたでしょうか?
大いなる自然が生み出す景色たち、熊野信仰の足跡、そして郷土料理・・・どれもが素晴らしいものばかりでした。
しかしまだまだ満足しきれない、訪れれば訪れるほどに深みが増す・・・それが紀伊半島の魅力かと思います。
白浜から先、御坊や和歌山市街の風景。そして紀伊山地の更なるディープな面など見てみたいものはまだまだ沢山。
いやはや、再び「楽しい宿題」を課せられてしまいました。この問題が解けるのは10年先か、20年先か。
熊野へ参るには
紀路と伊勢路のどれ近し どれ遠し
広大慈悲の道なれば
紀路も伊勢路も遠からず
きっとまた、近いうちに答えを見つけに走ることでしょう。
~了~
さてさて、紀伊半島ツーリング最終回です!今回は熊野本宮大社から十津川村を抜けて奈良方面へと走ります。
☆★☆
厳かなる雰囲気を纏う熊野本宮大社を出て、駐車場へと戻ります。
っと、隣に一台オートバイが増えていますね・・・って浜松ナンバーじゃんか。なんか一気に地元に帰ってきた感が(笑)
どこにでも現れるな浜松ナンバー・・・やっぱし日本の真ん中だからでしょうか?
年季の入ったXT250、カッコよかったです。バッグにツーマプだけってスタイルにもシンパシー感じちゃいます。
この日はとてもよく晴れていたので、こんな風に他方のナンバーのオートバイもたくさん見かけました。
・・・
一路、ハンドルを北に向けて。和歌山県から奈良県に突入し「日本一大きな村」十津川村へと入ります。
何気に奈良県へのオートバイでの進出は初めてです・・・!もっと言えば和歌山も初めてだったんですが・・・(笑)
十津川村につきましては、リンク先にあります「轍の途中で」の沢庵900様がとても詳しく紹介されており、
それもあって、ずっと走ってみたかったんですよね。(今回も事前にいろいろ相談させてもらってました)
十津川村を抜けるR168は川を横目に山を突っ切る快走路。
時折道幅がグッと狭まる断崖絶壁ポイントはあれど、基本的にはライディングがとても楽しい素晴らしい道です。
春の陽気を全身に浴びながら大自然を満喫する・・・!かーっ!これだからオートバイの旅はやめられないのだ!
これは万里の長城か・・・!?
昔ながらの道線を持ちながらも、時折「山に杭をぶっ刺した」ようなバイパス路も現れる懐の深さよ・・・。
川沿いを走るという点ではR152にも似たものを感じますが、アレよりも何というか道の造りが自由です(笑)
しばらく走って道の駅 十津川郷で休憩。ここに来たらやっぱしアレ食わなきゃならんですよね。
そう、めはり寿司!熊野地方から奈良県の吉野地方にかけての郷土料理です。
沢庵さんのBlog読んでから、絶対これは食わんと!と狙ってましたが何とかラスト一個を無事にゲットできました。
中身は非常にシンプルで、寿司と言いつつも実態はおにぎり。塩漬けの高菜でぐるっと巻いてあるのが特徴です。
3個で350円だったかな?そこそこ大きさもあり昼飯には丁度良かったです。高菜がシャキシャキで食感も楽しい!
それと隣で売っていた串こんにゃくも購入。じっくり5時間煮込んだ・・・という触れ込みですが・・・
これまためちゃくちゃ美味しかったです。アツアツでプリップリ!噛むと溢れる煮込み汁・・・!
正直、こんにゃくってあんまり好きな食べ物じゃなかったんですけど、そんな概念が180度変わる美味しさでした。
このこんにゃく食べるためだけに十津川村来てもいいかなってくらいです(笑) 本当にうまかったなぁ。
なんだか今回、結構郷土料理とか名産物を食べられてる気がする・・・!なんかちゃんとしたツーレポみたいだ!
・・・
そして十津川村と言えばもう一つ、「温泉」が有名。
中心地付近にはいくつかの源泉が集まっており、村内でも様々な泉質のお湯を楽しむことが出来ます。
本当は湯めぐりをしたいくらいの気持ちだったのですが、時間のこともあるので今回は「温泉地温泉」を味わう!
道の駅直ぐ近く、公共浴場「泉湯」で存分に身体を温めて、この先の長丁場に備えましょう!
川沿いの集落にひっそりとたたずむ温泉。公衆浴場という扱いもあってかなりこじんまりした印象です。
ウイルス対策のために入場制限が掛かっていましたが、確認取ってギリギリOK!絶対入りたかったので良かったです。
「温泉地温泉」全体の泉質としては単純硫黄泉。脱衣所に入ると既に漂う硫黄の香り・・・これこれ!
ザ・温泉って感じで大好きなんですよね~。十津川温泉の方はNa-炭酸水素塩泉なので割とありきたりなんです。
こんこんと湧き出るアツアツのお湯・・・いやぁ、やっぱこの季節のお風呂は最高ですなぁ。
長旅の疲れも癒されて、そのまま溶けてしまいそうな心地よさです・・・。ああ、もう帰るの面倒くせぇ・・・(笑)
露天風呂でボケーッと空を見つめて飛行機雲を追ったり、時間を忘れてのんびり浸かりました・・・。
・・・
アー気持ちよかった。若干のぼせ頭ですが次へと参りましょう。
うーん周り全部山。この十津川村の立地条件をとても分かりやすく表した図です。
どの市街地からも奥深く、秘境ムードが溢るる土地。静岡で例えるならばオクシズや水窪みたいな雰囲気ですね。
でも意外なのがこの規模の河川なのにダムが少ないこと。あんまり荒れたりはしないのかな?
山を切り拓くようにR168を北進。流れも至ってスムーズでサイコーの気分です。
ほんとによく晴れてたなぁ・・・有給取った甲斐がありました。明日も休みだし・・・。
「十津川村はどこを走っても大抵楽しい」と聞いてはいましたが、確かにその言葉に嘘は無かったです。
さて、1時間ほど走ってR168から県道53号へと移動。今回のツーリング、最後の目的地へと向かいます。
県道53は打って変わって隘路を進むカンジに。うーん、紀伊半島内陸部の真の姿はこちらなのかもしれない(笑)
途中人家が現れては消えを繰り返し、この先に本当に目的地があるのかちょっと不安になったり。
こういう道を走り慣れていないわけでは無いのだけれど、見知らぬ土地で出会うとなかなかギョッとします(汗)
で、20分くらい走るとようやく大きめの集落が見えてきました。奈良県天川村です。
「大きめ」といっても通り過ぎてきた集落と比べては、なのも小さなコミュニティに変わりはありません。
周囲を森で囲まれた、どこか懐かしい街並みが残るとっても長閑な村です。
そんな田舎町の天川村に何の用があるかと言いますと・・・。
こちらの「天河大辨財天社」に訪れたかったのです。天河神社とも呼ばれますね。
ごく個人的な話なんですが、まだ小学校に入る前の時に一回家族旅行で訪れたことがあるんですよね~。
今回はその思い出を辿ってみようという趣向です。まぁ正直なところほとんど覚えてないんですけどね(笑)
立派で鮮やかな鳥居。周囲の緑とのコントラストが眩しいですね。
そういえば、なんとなく記憶にあるような?以前来た時は夏かなんかで、丁度お祭りをやっていたような気がします。
天河神社、正式には「大峯本宮 天河大辨財天社」の創建は今からおよそ1,500年前の飛鳥時代まで遡ります。
御祭神は市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)。神仏習合からは弁財天様としても信仰されている、水の神様です。
そして弁財天様は芸能の神様でもあるわけで。特に能楽との関わりがとても深いことで有名。
社にはいくつもの能装束や能面、謡曲本などが収蔵され、日本の能楽史を語るには切っても切れない聖地なのです。
拝殿には能舞台。年に3回、能の奉納が行われるらしいです。
実は管理人、能を習っていた時期がありまして・・・。なので、これも一つの「巡礼」にあたるのかもしれません。
多分、前回旅行に来た時もこういう理由だったんだろうなと思います。ウチの母親がかなりの熟練ですから・・・。
(聞いたところ母に至っては過去3度、大舞台を踏む前と後にこの天河神社にお参りに来たそうです。)
ウイルス対策か鈴緒は仕舞われてしまっていました。早くこんな世の中からオサラバしたいですね。
特に芸能の関係者ではありませんので、無難に今後の健康祈願と帰り道の交通安全をお願いしておきました。
・・・
さて、神様にご挨拶も済ませましたのでそろそろ帰路に着こうかと思います。現在時刻は14時ピッタリ。
ここからは基本的に寄り道無しで奈良市街方面へ抜けて、そのまま名阪国道の針ICを目指します。
沢庵さんによるとざっくり2時間程度の距離とのことですので、着くのは16時頃かな?丁度良さそうですね。
ガソリンが心許なかったので吉野あたりで給油。結果的にこれが最後の給油となりました。
心地よい関西弁のオネーチャンが入れてくれました。うーん、方言っていいなぁ・・・。
トリップ295.9kmで13L。平均燃費は22.6km/Lとなかなか良好。しかしやっぱりナナハンよりは走らないという・・・。
排気量故にしょうがないのかなぁ。頑張って24km/Lくらいは走ってもらいたいもんなんですが。。
タンクが大きいので航続距離自体に不満は無いんですけどねぇ。無給油で300kmは確実に走れるのは強いです。
吉野の桜を横目で見つつ、渋滞にもハマったりして16時ちょっと前に針ICへ到着。
関西ライダーがほぼ100%行くという「針T・R・S」に初めて潜入しましたが・・・普通の休日なのにオートバイの量!
何かイベントでもやってんの?ってくらい沢山いてビックリしちゃいました。
流石関西の「宮ケ瀬」。こんなにオートバイで賑わってる道の駅を見たのは関東に住んでいたとき以来です。
まぁ、管理人はあんまり混んでるとこは好きでは無いのでトイレだけ済ませてサクッと撤退しましたが・・・。
新しそうな名前とは裏腹に、地味に施設に年季が入ってるとこがなかなかの萌えポイントでした。(01年開駅らしい)
・・・
名阪国道をバーッと走り、あとはずっと高速道路で浜松を目指します。
この名阪国道が本当に便利でした。こんな高規格な道路がタダ!?信じられません。関西人はホント太っ腹やなぁ。
(これ知ったあとに静岡のBP走るとね・・・あまりのショボさに悲しくなってしまいました。特に藤枝BP!お前だよ!)
亀山JCTから東名阪自動車道に入り、多少の渋滞に捕まりながらも順調に歩を進めていきます。
日がだいぶ傾いてきて寒くなってきたので、御在所SAでしっかり中綿を着込んで再出発。3月は寒暖差が激しいね。
なんかお土産でも買おうかと思ったけど、やたら混んでたのでやめました。(→こいつすぐ諦めんな)
四日市JCTで東名阪から伊勢湾岸道。名港トリトンで横風と闘いながら、豊明ICを抜けるともうホーム感です(笑)
最後に新東名の岡崎SAで休憩。お土産に手羽を買って、最後のスパートに備えて力を蓄えます。
さぁ・・・長い長い旅ももうそろそろおしまい。ほんの少しの寂しさと、自宅へ帰る安心感が交錯する瞬間です。
本当に今回はたくさん走ったな。バンディットもお疲れ様です。帰ったら洗ってやるからね。
・・・
そして19時過ぎ、無事に帰宅。あー!疲れた!でも楽しかった!
2日間の総走行距離は870km!途中フェリーでのショートカットもあったけど、よく頑張りました!
しかし驚いたのは針から浜松まで約3時間来られたこと。しかも休日ETC割で約2,500円というリーズナブルさ。
そう考えると、意外と関西は近い・・・?これからのプラン作成に対しての大きなデータを得ることが出来ました。
2日目の道のりはこんな感じで終了。
やっぱし新宮からの大回りが効いて500km超のロングランとなりましたね。
地図で見ると結構な距離だけど、疲労感も少ないままに時間的にも無理なく回れたので良かったかな・・・。
・・・
さて、4回にわたってお送りしてきた紀伊半島・奈良ツーリング。いかがでしたでしょうか?
大いなる自然が生み出す景色たち、熊野信仰の足跡、そして郷土料理・・・どれもが素晴らしいものばかりでした。
しかしまだまだ満足しきれない、訪れれば訪れるほどに深みが増す・・・それが紀伊半島の魅力かと思います。
白浜から先、御坊や和歌山市街の風景。そして紀伊山地の更なるディープな面など見てみたいものはまだまだ沢山。
いやはや、再び「楽しい宿題」を課せられてしまいました。この問題が解けるのは10年先か、20年先か。
熊野へ参るには
紀路と伊勢路のどれ近し どれ遠し
広大慈悲の道なれば
紀路も伊勢路も遠からず
きっとまた、近いうちに答えを見つけに走ることでしょう。
~了~
コメント
コメント一覧 (10)
「天 河 大 辨 財 天 社」とは渋い所に行きますねー。
日本遺産指定だったような。
私は宝くじが当たるよう祈った覚えあります。(笑)
紀伊半島は見所や面白いとこ多いですから、
世界遺産の「つぼ湯」
バイクで渡れる吊り橋・おくとろや瀞峡。
何回行っても楽しいですね!
読んでて行きたくなりましたよ。
こんばんは。
何事にもニッチ&マイナーを目指していきたい当ブログとしては、なかなか良いセンいってたのではないでしょうか(笑)
遠い昔の思い出の地、という理由だけで向かった天河神社でしたが、素朴な集落の風景や美しい境内を見ると、わざわざ立ち寄った甲斐があったなとつくづく思います。
芸能はともかく、これで少しでも金運が高まれば嬉しいですね。宝くじ買ってみようかな(笑)
紀伊半島はまだまだ奥が深いです。瀞峡の方とかも行ってみたいですね。
今回は奈良の山中でも比較的メインストリートに近いところを走ったので、まだまだ掘れば魅力がたくさん出てきそう・・・!
意外と?浜松からも近いということが分かったので、近いうちにまた更にディープなツーリングをしてみたいですね。
冒頭にリンクまで貼っていただいて…恐れ入ります(笑)
168号線のトンネルと桜の写真が素敵ですね。
ブログでも多少描きましたが、168号は災害時の緊急輸送路に指定されており今後も物凄いバイパスになっていくと思います(笑) 1本西側にある169号線も走りやすいですし気持ちの良い道ですよ~。
紀伊山地は東西の道路網が貧弱で、425号線は酷道ですし意外とぐるっと周遊することがないんです。
めはり寿司食べられましたか!私が作ったわけでもないのですが、お口にあったようで何よりです(笑)
十津川のこんにゃくがまた食べたくなりました。天川村だと川魚や豆腐が有名ですよ。
53号線も走りやすい気持ちの良い道ですね~。狭路も多いですがコーナーはマイルドなんでビビりな私でも気持ちよく走れます。人里離れるともっとエグイ道もあるんですけどね…。
ツーリングマップルを信じて走れば大変な事にはならないと思います。
針にあそこまでバイクが集まるのは①名阪国道で数少ない大型の休憩施設であること②交通の要所であり待ち合わせなどに便利な事かと。
特に西名阪に繋がっているので大阪ナンバーが多いですね。平日でも10台近く停まってることがザラです。休日は私も近づきません(笑)
無料はありがたいですが勾配もカーブもきつくトラックもぶっ飛ばすんで死亡事故が多いんですよ…。Ωカーブとか。路面は最近綺麗になったんですけどね。以前はもっと穴ぼこだらけでした。
針以外では伊賀ドライブインをオススメします。飯が美味いに尽きます。
名阪国道って他にも色々逸話が多いんですよ。高峰SA下りの殺人的な加速車線の短さとか(笑)
これからちょくちょく走られる場合はくれぐれもお気をつけて…。
普段行く場所を違った視点で見ることができて、本当に楽しませていただきました。
ぜひまた関西に来てくださいね。
相変わらずのいい旅っぷりですね!大いに刺激を受けております^^
紀伊半島は、見どころが多そうですね~。走りに行きたくてうずうずしてきました。
旅先の知らない土地での温泉は、心身に染みわたりますよね。
帰りたくなくなる気持ち、分かります(笑)
天候も5月っぽくなってきて、身軽な恰好で走れるようになってきました。
ライダーにとってのハイシーズン到来!梅雨までに走りこんでおきたいものです。
(Fタイヤ換えなきゃ、、、)
こんばんは。
奈良から和歌山ということは、今回辿ったルートとはちょうど反対方向になりますね。
紀伊半島の上下方向は道も良く、今回もとてもスムーズに旅程をこなすことができました。
基本的には天竜~水窪のような雰囲気ではあるのですが道路がとても高規格なので走り易かったです。R152も見習ってほしいですね・・・(笑)
いろいろ新しい発見があった今回の紀伊半島。ぜひまた新たな魅力を探しに赴きたいと強く思っています。
さて、GWが近づいてきましたが例年に増して今年は無計画(汗)
一応大体の予定は組んでいるのですが、何分アドレス+税金のダブルコンボが痛い・・・。通年通り、ケチケチしたお休みとなりそうな予感です。
最近は上司に結婚を心配され、親戚に結婚を心配され、そしてついにはコメント欄で心配されてしまうという・・・
このままだとあっという間に独身貴族(いや、貴族では無いな・・・)コースなので焦りのようなものはありますが、プライベートで仲良くなるのはジャンクかラーメンが好きなおじさんばかりなんですよねぇ・・・。
も・・・もうちょっと遊ばせてください・・・(汗)
こんばんは。熱いコメントありがとうございます(笑)
沢庵さんのBlogありきで赴いたも同然ですから、どれだけお礼を述べたらいいものか。事前の情報等もしっかり活用させていただき、実りの多いツーリングとなりました。
紀伊半島の溢れる魅力を伝えるのにはあまりにもシャバシャバな内容となってしまいましたが、お楽しみいただけたようでホッと一安心しております。
R168は高規格と昔ながらの「崖にへばりつく隘路」のコントラストがとても面白かったです。流れもとてもスムーズで、青空のもと緑に囲まれて走るのはなんと気持ちよかったか・・・。
実は今回天川村から先R169も走ろうかと思っていたのですが、無念のショートカットとなってしまいこれは次回への宿題となりそうです。
めはり、おいしかったです。こういった土地ならではの軽食は面白いですよね。旅先ですぐ食べることが出来る手軽さと素朴な味わいがツーリング中の栄養補給にピッタリです。こちらの方だと五平餅とかがそれにあたるのかな?
こんにゃくもとても美味しかったです。冗談抜きで今まで生きていて一番おいしかったと断言できます(笑)
川魚とかも良いですね。十津川の水も澄んでいましたしきっととても美味しいんだろうなぁ・・・。
初めての名阪国道はドキドキでしたが、圧倒的な高規格っぷりに度肝を抜かれました。しかしどことなく感じるレトロな感じがまた、関西のテイストなのかな・・・と(笑)
伊賀ドライブイン!見ました!確か以前におススメしてもらった記憶があったので「ああ!あれか!」と。走っていても分かる強烈なビジュアルでしたね(笑)
今度はアレを目指して三重を回ってみても良いかもしれません。また楽しみが増えました!
今回のツーリングで紀伊半島へのキッカケとしては十二分。次からはどんどん深く潜っていきたいと思っています。
その時は是非また、アドバイスのほどよろしくお願い致します。。
こんばんは
4回に渡ってズルズルとお送りした紀伊半島ツーリング。お楽しみいただけたようで安堵しております(笑)
静岡からは近いのか遠いのか。なんとも判断に迷う紀伊半島ですが、覗いてみればそこは大自然と古き良き伝統が共存する、とても素晴らしい玉手箱でした。
好天の元、川のせせらぎを横目に走らせるオートバイのどれほど楽しいことか・・・!是非、機会があったら訪れていただきたいものです。
もちろん、温泉も忘れずに・・・(笑) 十津川村だけでも様々な泉質が湧き出ており、自分好みのお湯を探す旅・・・と言うのも面白いかもしれません。
いやぁ・・・紀伊半島、すっかりハマってしまいました。また近いうちに遊びに行きたいですね。
さて5月が近づくといよいよメインシーズン到来といったところ。毎日毎日週末の計画を考えて過ごしています(笑)
今年は去年の分もしっかり走りこんでいきたいですね。とりあえず、GW前とGWにロングを2本くらい入れようかなと画策中です・・・。
お互いメンテナンスもバッチリ仕上げて、楽しい春シーズンを満喫しましょう!
十津川村の風景に既視感をもったとおもいましたが、おっしゃる通り水窪やオクシズを彷彿とさせますね。
最近足が遠のいてしまった秋葉→水窪が懐かしく感じました。
4話にわたる紀伊半島及び奈良のバイク旅日誌を読ませていただきましたが、海に山に見るべきものがたくさんあって非常に魅力ある土地だなと。
喧騒から離れた暮らしに最近少し惹かれているせいか、四季を通してどんな生活を営んでいるのかなぁと思ったりしました。
とても素晴らしい目保養の旅日誌でした。
こんばんは
約一か月にわたってお送りした紀伊半島レポ、無事完結することが出来ました(笑)
紀伊山地の雰囲気は本当に秋葉~水窪間のR152にそっくりですね。大きな川沿いを進んでいくあたりも、周囲を山に囲まれているのもとてもよく似ています。
しかしながら一番の大きな違いはなんと言っても道が広くて走りやすいことでしょう。他のコメントにもありますように、R168は災害時の緊急輸送路にも指定されているだけあって、広いところはとにかく広い!
それとこれは個人的に思ったことなんですが、R152が正確に川をトレースしているのと対照にR168は橋などで川を渡る回数が多かったように思えます。
紀伊半島は2回目ではありましたが、奥地へと進むのは今回が初めてということもあり、すべてが新鮮でとても楽しい旅行でした。
海も山も奥深く、一粒で二度おいしい紀伊半島。フェリーを使えば意外と近い?ので是非一度訪れていただきたい次第であります。
さて、これから連休がやってきます。天候次第ではありますが、また新たな土地へと向かいたいと思っていますので、是非楽しみにしていただければ幸いです。