スイマセン、うまくまとめきれずに今回結構長いです。
全部で4回くらいで終わらせたかったんですが、確実に伸びるなこりゃ・・・。一体いつまでかかることやら。

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灼熱の埼玉県よりお送りしております。
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道の駅を出るとすぐに花園ICが出迎えてくれました。さっさと高速に乗ってこの暑い国を抜けましょう。
(なんて書いている間に、浜松が熊谷の歴代最高気温に並ぶ41.1℃をたたき出す始末。太陽から逃げられねェ・・・)

道の駅でスロットルアシストホルダーを取り付けて準備万端です。
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このシークレットブーツ的(笑)アイテム、Blogでは初出かと思いますが今までもちょいちょい使ってます。
貧乏臭い見た目に反して結構馬鹿に出来ないもんで、特にスロットルの重い我が愛車にとってはもはや必須。
ということでおすすめです。ただ、まともな値段で買うのはバカらしいので中華通販で安く買うのがベターでしょう。

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花園ICから、ちょっと寄り道したいので前橋ICまで高速で飛ばします。
快調快調・・・いや、ちょっと待て!なんか右手首に刺すような痛みが!まるで焼けた鉄を押し付けられているような・・・!

急遽ピットインして袖口を確認すると・・・。
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腕時計の金具が熱せられて手首をローストしてました(笑)
あまりに強い直射日光、そして袖口にヘッドからの熱波が直撃するR750特有のカウリングの影響でしょう。
「時計なんかしてんじゃねーぞ」って事でしょうか?どうやら油温が100℃超えると顕著に表れるみたいです。

しょうがないのでポッケに時計を突っ込んで再スタートです。
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30分ほどで前橋ICに到着。カンカン照りの太陽は未だに隠れもせず見守ってくれます。勘弁してください・・・
遠い冬の頃には懐かしく、追い求めた入道雲さえも今となっては憎しみの対象です。

さて、ここからちょっと寄り道。時間もいい具合に余っているので赤城山へと向かいましょう。
赤城山と言えば群馬県公認走り屋マンガ 頭文字Dの舞台でもあります。せっかくなので世界観に浸りましょう。
「(この暑さ)ジョーダンじゃねえ!クソッタレがぁ!!俺は赤城レッドサンズのナンバー2だぞォ!」
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赤城山に登る前に敗北。信号待ちでそろそろ意識が朦朧としてきました。
というか、このクソ暑い中こんな火鉢みたいなオートバイで外出ようって方がおかしいんですよ。ほんと。
完全グロッキーで15分ほどストップ。みんなも夏場はこまめに休憩と水分を取ろうね!

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やっとシャッキリしてきたので再び山を登っていきます。
県道4号線は市街地エリアは信号も多くあまりいい道とは言えませんが、馬事公苑を過ぎると気持ちのいい上りに。
といっても、この日はクルマが多かったので自分のペースで登ることは叶いませんでしたが・・・。
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姫百合駐車場でひとやすみ。団子になったクルマをやり過ごします。
某マンガではここから峠にある総合観光案内所までがヒルクライムコースの舞台となっているようです。

そんじゃあ、一本疾走りますかねぇ・・・!

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その後、管理人は巨摩郡並みの走りで赤城最速の名を欲しいままにした・・・訳もなく。

実際のところ、大きな凹凸が路面に舗装されているのであんまり飛ばせるようにはなっていないようです。
やっぱ、こう走り方面で有名になっちゃうとしっかり対策もされちゃうんですねぇ。あたりまえか。
(しかしこの凹凸、多分ハイドロニューマチック車で走ったらめちゃくちゃ気持ちのいいやつですね)

サンドラのペースで峠を登り切り、ちょっと走ると大きな湖のようなものが現れました。
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名を、赤城大沼と呼ぶらしいです。湖ではなく沼なんですね。
いわゆる火山湖と呼ばれるヤツで、赤城山の火口に水が溜まって出来た湖。箱根の芦ノ湖みたいな感じですね。
沼とは言ってもその広さは結構なもので、ご覧のようにボート遊びを楽しむファミリーが大勢居ました。

向こうに見える赤い橋は、赤城山をご神体として祀る「大洞赤城神社」のもの。ちょっと寄ってみましょう。
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赤城神社は赤城大明神、大国主命を主祭神とする郷社。創建年は不明ですが長い歴史を持つ由緒正しい社です。
全国に300社ほどある赤城神社の本宮のひとつとして考えられており、古くより信仰を集めています。

山をご神体とする社としては、2年前に訪れた新潟県の弥彦神社に近いものを感じますね。
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拝殿は朱色に彩られて、見るからに煌びやか。秋口などは紅葉とともにとても映えそうな雰囲気です。
時世を鑑みて手水舎は使用できず、お参りに並ぶ際もソーシャルディスタンスの確保が必須。まぁ、しょうがない。
今後の健康祈願と、旅の安全祈願をしておきました。コロナも早いとこ収まると良いですね、本当に。

久しぶりに交通安全守りを購入。ステッカータイプで初穂料は500円でした。
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車体にはもう貼るとこないんで、ヘルメットにでも貼ろうかな。
遠方の神社のお守りって、その場に立った証明というか、後日に旅を思い出すキッカケになるんで好きなんですよね。

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さて、時間もそろそろいい具合になってきましたので神社を後にして一路、新潟県へと向かっていきます。
関越道は使わず、昔ながらの「三国越え」で。実は今回のツーリングの大きなポイントの一つでありました。

県251の快適な下りを楽しみ、R120からR17へ。道中に広がるは広大なレタス畑。
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どこまでも続く緑の絨毯を駆け抜ける喜びよ! 赤城高原を擁する昭和村も全国有数のレタス産地みたいですね。
もっと晴れていれば谷川岳の方も見えたかと思うんですが、ちょっと向こうの方は雲が出ちゃっていますね。

つーか、大体谷川岳抜ける時って天気悪いんだよなぁ・・・。
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青看板にはR17の表記と、「南魚沼」の文字。いよいよ関東を離れ、北陸地方に足を踏み入れる時が来ました。
特にこの新潟との県境は、交通インフラが発達した今でも険しいものがありますから余計に気合が入ります。

交通の難所、それは人類と自然のプライドを賭けた戦いの爪痕・・・。いざ、参らん!
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R17をある程度進んでいくと、昔ながらの峠道特有の雰囲気になっていきます。
未だに、関越トンネルを通ることが出来ない危険物積載車などはこちらの道を迂回するため、ロードサイド店も健在。
ある意味では昭和のエッセンスをそのままに、現代を生き抜いているような。そんな感じです。

向こうに見えていた山々も、走っていくごとにぐっと近づいてきました。
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猿ヶ京温泉を過ぎると、周りの風景は一気に殺伐としたものに。いよいよ峠道が始まります。
道幅は雪国らしくとても広く、走りやすい部類。車線も時折白線になり、登坂車線もあるのでストレスはありません。

道中、ポツリポツリと小雨がぱらついてきましたのでグローブを雨用に、そしてカッパを上だけ装着。
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やっぱり標高が高く、雲が留まりやすいので天気に関しては下界とはだいぶ異なりますね。
路面もすっかりウェットなので、慎重に走っていきます(そろそろ後輪がスリップサイン出そうなので・・・)

対向から来るオートバイがみんなビッショビショなのが多少気になりますが・・・しばらくすると峠に到着。
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県境を貫く三国トンネル。注意を促す標示類がこのトンネルの歴史と重要度を静かに語ります。
前記したように、特定の車両はこの道を使わざるを得ないので、未だ第一線で活躍する現役バリバリのトンネル。
さらに、群馬と新潟を繋ぐ一般道が他に存在しないことを付け加えれば、尚の事その重要さが分かるというものです。

現トンネルの横では新三国トンネルを掘削中でした。長年にわたって酷使されて、老朽化も激しいでしょうからね・・・。
もしかしたら、今度ここに辿り着く時はこちらのトンネルを使うことになるかもしれません。
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トンネルを抜けるとついに新潟県! 湯沢町へと突入します。長かった~!
これで4年連続、「年1新潟訪問」を達成することが出来ました。もはや一度は来ないとスッキリしません(笑)

湯沢に入ると雨脚が先ほどよりも強まり、グローブに打ち付ける雨粒が痛い程に。
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側道に停めて、バッグ類の保護とカッパを上下しっかりと着用します。
うーん、ブーツカバーも買っておけばよかったです!クシタニブーツ、撥水・防水加工されてないので結構ヤバ目。
どうすることもできないのでこのまま進みますが、また新たな課題が出てきてしまいましたね。

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湯沢でちょっと楽しみにしていたのが、いわゆる「スキーブーム」の爪痕を体感すること。
バブル期に莫大な資産を投入して建造された、リゾートマンションやホテルの姿を一度この目で見てみたかったのです。
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猛烈な雨が降りしきる峠道を下ってしばらくすると、湯沢の市街地が見えてきました。
シーズンオフということもあり、閉店する店舗が目立つ街中。そして、大自然に不釣り合いな巨大建造物・・・。
このアンバランスさ、そして退廃的な雰囲気に痺れます。シーズン中はまた違った感じなんでしょうけどね。

そして、一番見たかった苗場プリンスホテル!
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スキーブーム期には予約を取るにも一苦労。まさに当時の熱狂ぶり象徴する建造物と言っても過言ではないでしょう。
現在、夏季は休業。フェス開催の際は開館しているようですが、コロナの影響もあり行った時は休館中でした。

なんというか、スケール感が凄いですね。スキー場隣接なのは知っていましたが、とんでもない大きさです。
最盛期はこれがすべて埋まったどころか、予約にもあぶれたんだからスゴイ・・・調べたら1,300室ほどあるとか。
一度泊まってみたいなぁ、全身でバブルを感じてみたいものです。当時の「都会風」を味わいたい!

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異様な雰囲気の湯沢市街を抜けると、雨も止んで青空が顔を出してくれました。
越後湯沢、石打とR17を抜けて今宵の宿がある塩沢へと急ぎます。道中で晩飯とお酒を地元のスーパーで購入して・・・。
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ああ~やっとひと段落です!! 500kmくらいでしょうか?さすがに疲れた~・・・。
今晩お世話になるのは塩沢にある「さえもん旅館」さん。素泊まりで一泊4,000円くらいだったかな?
女将さんの厚意で、オートバイは屋根下に、湿ってしまったブーツは別室で乾かしてもらうことが出来ました。

窓からは南魚沼の山々が
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長閑でいいとこですねぇ~。ざっくり山と田圃と高速道路くらいしか周囲にはありません。
冬のスキーシーズンともあれば、また違った雰囲気になるんでしょうが、夏の塩沢は静かでとてもいいです。

ひとしきり落ち着いたので、カンパーイ!
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長旅の定番、キリンの「淡麗」で疲れた身体を潤します。かぁー!!これが効くんだ!!
旅先でのビール・・・、これに適う一杯はなかなかありません。これのために旅をしているといっても過言ではない。
地方ローカルの夕方のワイドショーなどを流しながら、買ってきた寿司パックなどをつまみます。

偶然流れてきた、ゆずの「夏色」が心に沁みる。もういい歳だけど、未だに青春してるぞ俺は!
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ビール2本を流し込み、ゆっくりとお風呂に入った(貸し切り!)のち、塩沢の夜は更けていくのでした・・・。
明日はそんなに距離もないし、今日よりもゆっくり移動できるハズ・・・ルートも決めたし、後は朝日を待つのみです。

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っと、この辺で第2回目はおしまい!
1日目の日程が無事に終わり、明日からは魚沼から十日町、上越へと進み日本海へと向かっていきます。

今回、内容削ったんですけどかなり長くなっちゃいましたね。文章のペース配分間違えたかなぁ・・・。
次回からは珍スポットも多く出てくるので、なんかさらに難航しそうな予感。うーん、終わるのか?これ(汗)

とりあえず、(3)に続きます。

※今回のルート※
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