フェリー旅と銘打っていますが、もう最終夜までフェリーは出てきません(笑)
一応、全4編くらいで纏められたらいいなと思っています。また長くなりますがお付き合いいただければ!

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パールロードをスイスイと進み、「鳥羽展望台」へとやってきました。
箱田山(165m)の山頂に位置し、そこからの眺望はパールロード随一とも評されており、期待大です・・・!
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駐車場にはたくさんのクルマやオートバイ。そのナンバーも様々で観光地としてのポテンシャルの高さを思わせます。
ちなみに一番多かったのは名古屋や三河などの愛知県ナンバーでした、名古屋からは高速一本ですもんね。
(行きのフェリーにも結構クルマがたくさん入っていたので驚きました・・・。案外みんな使っているんですね)

そして、その展望はいかほどのものか?
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どかーん!と太平洋! 空と海の青&青!遮るものが何一つない、気持ちのいい程に抜けた視界が広がっています。

この近辺は沿岸が入り組んだリアス式海岸のため、どこか日本海側をも思わせるような風景ですね。
パールロードは全線「伊勢志摩国立公園」内に属しており、自然の地形がそのまま色濃く残っているのも特徴です。
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一番展望のいいところには、地元出身 鳥羽一郎の「兄弟船」の石碑が。
しかし、あの歌とは真逆な程に穏やかな海ですなぁ。(→型は古いが時化には強い伊勢湾フェリーにはさっき乗った)

ドライブインには色褪せた鳥羽一郎と、なんか可愛らしい女の子が。
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いかにも観光地って感じでいいっすね~(笑)

めんこい女の子は伊勢志摩の非公認ご当地キャラ「碧志摩メグ」さん。CVは小松未可子、かわいい(確信)
こういったご当地キャラブームが沈静化してきた最近ですが、結構今回の旅行中には色々な所で見かけました。
道の駅にはグッズなんかも置いてあったりして。ちょっと恥ずかしかったので買わなかったですが・・・

なお、着ているのは伝統の「海女服」なんですが、イラストによっては結構きわどくてドキドキです(笑)
色々調べてると、過去色々あったみたいですが、かわいいからいいじゃないの。細けぇことは良いんだよ!

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鳥羽展望台の絶景を存分に味わい、先へと進みます。
しかしながら、展望台を抜けても横眼には絶景が広がっており、その度に写真を撮るので牛歩せざるを得ない・・・!
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全然先に進みません(笑) パールロードはゆっくり走るのが楽しいですね。急いで走っちゃ勿体ないです。
皆さんそれが分かっているのか、こういった道にありがちな「かっ飛ばすオートバイ」とは全く出会いませんでした。
みんなのんびりツーリング、う~ん、良い空気感です。(そもそも交通量もそこそこありますからね)

志摩スペイン村を抜けて右折、パールロードを離れて地図を頼りにぶらつきます。
もうすぐ時計は15時過ぎ。今夜の宿は賢島・・・の手前にある「鵜方」という場所なのですが、そこに向かうには早すぎる。

デカすぎるローソンに立ち寄って、軽食をつまむとともに作戦会議です。
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ちなみに2日目にもデカすぎえるローソンが出てきます。三重はローソンがデカい(確信)

それはさておき、現在地から鵜方までは、急いで30分、掛かっても1時間程度の距離といったところ。
ホテルのチェックインは18時としてしまったので、もう少し時間をどこかで潰したいところです。
フェリーに乗れなかったことを考えて、かなり余裕を持ったスケジュールを組んでいたのですが、裏目に出ました。

となると、ここはやはり「♨温泉」で時間を潰すに限るでしょう。

温暖な地と言えども、さすがにこの季節に走り回っていると身体はかなり冷え込んできます・・・。
そこに染み入る、暖かいお湯・・・う~ん、想像しただけでも絶対に気持ちがいいやつです!方針決定!
温泉施設なら多分休憩所とかもあるはずなので、時間も十分に潰せるだろうし一石二鳥です。

お風呂を探して旅に出ます。
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とりあえず情報収集のため、近くにあった「道の駅 伊勢志摩」へ。
思いっきり陸地にあるため、あまり伊勢志摩感はないのですが、売店には海の幸が多く取り揃えてありました。
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やっぱし海の土地なんだなぁと痛感させられます。生ものばかりでなく、加工品も多く旅人にはありがたい。
管理人、前も書いたようにあんまり海の幸は得意でないのですが、海藻は好きなので佃煮などを購入。
(→魚は好きなんですけど、貝類とか海老とかカニとかあの辺が全くダメなのです。魚「介」類NGです)

そしてなにより旅の楽しみは地酒!何かお薦めは無いかと聞いてみたら、なぜか伊賀のお酒を勧められました(笑)
「なんで?」と聞いたら、どうも伊勢志摩サミットの影響が強いらしく。サミットで提供されたお酒なんですって。
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もちろん購入。伊賀 太田酒造「半蔵」 まだ味わってませんが、一体どんなお味なんでしょ?
聞いたとこによると、結構辛口らしいですが・・・。こりゃおつまみも上等なの用意しておかないとですね。

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で、道の駅のおば・・・「元・碧志摩メグ」のお姉さまにも聞き込み調査。「この辺に温泉とかないですかね?」・・・
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どうやら、ホテルや旅館に併設されている温泉はあるけれど、日帰り入浴はほとんど出来ない・・・とのこと orz
ご好意で日帰りできそうな旅館の名前を色々挙げてもらったんですが、調べるとNGばかり・・・ぐぬぬ。
温泉は湧いているのに、浸かることができないこのもどかしさ! くっそぉ、地球の宝を独占してんじゃねー!

お姉さま方(二人で色々案を出し合ってくれました!)に丁重にお礼を述べ、ふたたび作戦会議。
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こうなったら頼りの綱は手元にある地図と、文明の利器スマートフォンのみです。

色々見ているとR260をずっと行った先、英虞湾を囲む半島状になっているあたりに温泉が湧いているらしいです。
ツーマプによると「登茂山温泉」というらしく、泉質はとても塩辛い塩化物泉・・・。これは気になります!
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スマホで調べると結構リゾート風な施設らしく、少し入浴料は取るもののこうなったら背に腹は代えられません。
何よりツーマプをもってして「塩辛い」と言わしめた、超塩化物泉を感じてみたいものです!

ホームページ等もちゃんとあり、潰れていることは無さそう・・・。ちょっと走りますが丁度いい運動でしょう。
(何でこんなこと書いてるかって言うと、管理人が使っているツーマプは2017年度版なのです。)
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R260をずっと行き、半島の付け根あたりで右折。
いかにも開発された感じの道を進み、奥志摩アクアフォレスト(旧アクアヴィラ伊勢志摩)」を目指します。
だんだん日が落ちてきて、いい感じに体が冷えてきました!きっと温泉に入ったら気持ちがいいんだろうなー!

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どうして・・・どうしてこうなるんだ・・・。冷たい奥志摩の風が心の中を吹きすさびます。どうして・・・。
こんなピンポイントな休館日にぶち当たってしまう自分のハードラックに乾いた笑いしか出てきません。
そりゃっ・・・ネタ的には美味しいけど!!ネタ的には美味しいんだけどさぁ‥‥!!

唖然としてると、あまりに悲壮な姿が目に留まったのかヤマト便の兄ちゃんが停まって降りてきてくれました。

『どうかしました?道にでも迷いました?』
「あ・・・いえ、ここのお風呂入ろうと思ったんですけど・・・休館してて(死んだ目)」
『あっ・・・、なるほどぉ』
「なんか他にこの辺、温泉入れるようなところってないですかねぇ・・・」

『うーん・・・』
『無いですね。』

試合終了です。


聞くところ、この辺りで日帰り入浴となると少し戻ってスペイン村に行くくらいしかない・・・とのこと。
まさか伊勢志摩がここまで風呂に飢えるようなところとは思いもしませんでした・・・。下調べが足りませんでした・・・。

っていうか、三重の人ってみんなすごく優しいですね。ヤマト便の兄ちゃんもさっきのお姉さま達も・・・。
この旅行中、いろいろな人と喋る機会があったんですけど、とても人懐っこい印象を受けました。
そもそも、今まで近畿地方に行って、人に悪い印象を受けたことがありません。出会うのはみんな良い人ばかりです。

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さておき、もう温泉は諦めましょう・・・。今日は安ホテルの風呂で我慢です。
傷心の中、時間はまだ少しありますので、この半島の突端まで進んでみましょう・・・何かあるかもせれません・・・。
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R260は志摩町御座まで続く快走路。動線は非常に単調で、乗っていてあまり楽しい道とは言えませんがスムーズです。
またこの道路、半島の先端で寸断されており、そこから先は「海上国道」という扱いとなっています。
道路好きとしては気になる終点。どんなものなのか見るだけでも、この奔走に意味はあるでしょう・・・。

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今回はここまで! 次回は海上国道の深みへ、そして衝撃の宿で夜を明かし2日目へと進みます・・・。
ペース配分に少々の不安は感じますが、(3)へと続く!