さて、最終回。長かった旅程も今日でおしまいです。ツーレポも書くのにぴったし1か月掛かってしまいました。
本日は福島県から一気に南下しまして、古巣であります神奈川県は横浜市まで降りていきます。

《5日目》
天候は今までの荒天がウソみたいなド・快晴!
しかも、気圧の関係か気温も涼しく。8月なのに秋のような快適な気候となっていました!最高のツーリング日和です!
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連日こうだったらよかったのにね。いや、それはそれで淡泊だったかも。
過ぎ去ってみれば、大雨も大風も旅のいい思い出。走ってる時は「たまったもんじゃねぇ!!」って思うんですが、
こうやってひと月くらい経って思い返してみると、また苦しい旅に出たくなっちゃうんですよねぇ~。

朝食はホテルのバイキングを軽めに摂り、いつも通りに9時頃に出発します。
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福島駅前のアパホテルには付属のオートバイ置き場は無いんですが、向かいに市営の置き場がいくつか。
完全な裸置きでロック機能などもないのですが、無料だし一番最寄りなので背に腹は代えられません。

昨晩は盗難や強風による転倒が心配であまり気持ちよく眠れなかったんですが、ちゃんと昨日のまま居てくれました。
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随分お世話になった福島駅と別れを告げて、R4を上っていきます。宇都宮まで165km・・・クラクラする距離感。
6日目はどこへ行く、という具体的な目的も無かったので、地図とにらめっこしながら良さげな場所を探します。

このまま下って日光とかいいんじゃないかな~、と思ってたんですが途中寄った道の駅で出会った方に
「年中混んでるからやめといた方がいいよ~」と言われてしまい、断念。
折角のツーリング日和、渋滞に時間を費やすのはあまりにも勿体ないです。
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結局白河あたりまでR4で下り、ちょっと横道に逸れて那須の方へ行ってみることにしました。
写真は福島県道281号線、稲穂と夏空のコントラスト。(今回こんな写真ばっか撮ってる気がするぞ・・・。)

栃木・福島県道290号で那須岳を登っていきます。
この県道、元有料道路(那須甲子有料道路)が無料解放されたもので、路面も良くかなりの快走路!
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その割になぜか交通量は多くないので「穴」な路線なんじゃあないかな!?
確かに景観はビミョーですが、コーナーに富んだワインディングは走り甲斐十分。ここ、かなりおススメです。

惜しむべきはタイヤがダメダメだったことか・・・。この時は限界T30だったので曲がるのも一苦労だったんですヨ・・・。
ほんと、タイヤって大事ですねぇ・・・。スリップ出たら即交換!おじさんとのお約束です!
多分、タイヤを交換してから出発してたら道中の疲労度もかなり低減されてたんじゃないかなと思います。

那須高原展望台までやってきました。
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今までの道のりは山の中で結構閉鎖的だったんですが、ここにきて一気に景色が開けてパノラマビューに!
展望台にはたくさんの観光客が・・・、でもカップルばかりで独り身ライダーは肩身が狭いぞ・・・。

あとで調べてみたら「恋人の聖地」らしい。どこにでもあるな、この体のスポットは。
「恋人」じゃなくて、どっちかというと「変人」にカテゴライズされるであろう自信はありますが・・・。

変人はこそこそと展望をチェック。
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肩身は狭くても那須高原の景観は広大!
うおー、ちょっと凄いですねこれは。
今まで色々な展望台に行きましたが、ここまで遠くを見通せる場所は少ないように思えます。平野ならではですね。
向こう側はガスり気味ですが、それでも山の稜線が見えるあたり、好コンディションな日だったに違いありません。

さらに上へと。ロープウェイ乗り場を過ぎまして、車両が立ち入れる一番高いところまでやってきました。
ここまで来ると風も強く、そして何よりも寒い!グローブを2重にしないと指先の感覚が無くなるほど。

朝日岳(標高1,896m)をバックに。
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駐車場はあまりにも風が強くて、オートバイから手を離すと倒れてしまいそう。サクッと撮ってすぐ跨ります。
もうちょっとスタンドが寝てれば、こんな心配しなくていいんですけどね~。

今は青々としていますが、秋になると一面燃えるような紅葉が広がって壮観らしい(画像検索すれば出てきます)
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関係ないけど、こんなクソ寒いのに外国人旅行客が半袖でサッカーしててスゲェなと思った。

山を下り、そろそろ帰路へと就きます。現在時刻は13:00。
殺生石とか、立ち止まってじっくり見ても良かったんですけど時間的にスルー。人も多かったからね。
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この旅最後の道の駅は「那須高原友愛の森」
長かった道の駅リレーもここでゴール。初日より数えるとこれで14箇所目!道中雨あり風あり・・・大変でした。
(横浜~浜松間で「山北」「ふじおやま」「富士」「宇津ノ谷峠」も捺したけど、何回も行ってるのでノーカンで)

一応、観光地だし観光地らしいもんでも食って帰るか・・・ってことで、観光地価格上等で那須牛の牛串を食す!
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ウン、確かに肉は霜降りですごい美味しい。けど味付けが濃すぎるぜ・・・ひたすらにしょっぱかった。
まぁ、こんな感じだろうな~ってのは予測できたんですが、買っちゃうんだよねぇ。観光地マジック恐るべし・・・(汗)

ああ~幸せのォ~とんぼよォォ~~。ってことで、大東京へと戻ります。
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写真何枚か撮っても全く微動だにしなかった。一緒に来るかい?大東京。

ここから先はひたすらに高速移動。東北道「那須IC」から東名の「横浜町田IC」まで耐久250km・・・。
最終日の最後の最後にこれはかなりキました。道も単調だし、延々北関東から逃げらんないし、言うなれば地獄。
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盆休み後半だったので、SAでは同じようにロングツーリングから帰ってくるオートバイがたくさん。
上河内SAで休憩して帰ってきたら隣に留めてあった浜松ナンバーのフル積載R1、カッコよかったなぁ(笑)
SSの体勢のキツさは身をもって知っているので、こういう旅が出来る人って本当にすごいと思います。

余談ですが、この時SAで入れたガソリン。人生で一番高かったと思う。ハイオク170円くらい取られました。


で、東北道から首都高に・・・抜けるつもりだったんですが、看板に騙されて圏央道。
この判断で50kmくらい追加で走らされる羽目になってしまった・・・、疲れていると判断が鈍ってダメですね。
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上河内からノー休憩で圏央道の厚木PAまで。もう限界灘・・・、圏央道SAPA無さ過ぎ!!
東名から中央道に出られるのは有難いんだけど、それ以外の区間は大嫌いです。どこ走ってるのか見当付かないし。
「途中で関越に折れて練馬ICから一般道と三京使った方が良かったんじゃねぇか?」とか思っても、もう遅い。

レッドブルを注入(毎回飲むけど効いてる気はしない)して、最後の!力を!振り絞って!
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何とか横浜の家に辿り着きました・・・。もう無理、早く寝たい。
時刻は約18時、那須岳から5時間でここまで戻ってくることが出来ました。渋滞が少なかったのが幸いしましたね。
ここまでの走行距離は「1,282km」意外と少ない。でも、久しぶりの1000km超えはやっぱ身体に響きますね。

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その後、まる一日を休養日として・・・(そもそも休暇なのに休養日ってどういうこっちゃ)
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2日後、下道でのんびり浜松まで戻ってきました。
この日もやっぱ好天に恵まれて、富士山がとてもよく見えました。富士山スカイラインなどを久々に。

いつも通り、富士の道の駅でネギトロ丼を食い。
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結構な頻度で食ってるけど、毎回マグロの量が減っていってる気がするのは気のせいだろうか・・・。
ひと時に比べて味噌汁にも全然桜エビ入ってなかったし、いやそもそもエビ食えないから有難いんだけどさぁ。

無事、無事故・無違反・無転倒で浜松に到着!お疲れさまでした~。
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最終走行距離は「1,576km」 ・・・やっぱりいつもタイトル詐欺じゃないか
それでも、一回のツーリングの距離としては過去最長でしょうか?道中いろいろありましたが、楽しかった~!

~総括~
今回、福島の雨がかなり惜しかったですね。あの間をしっかり走りこめれば距離も伸ばせた筈なんですが。
福島の良いところも全然体感することが出来なかったのも残念!また絶対行くからな!磐梯山!!
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代わりに、今回の新潟は大体晴れて本当に良かった!何にせよ、いつ行っても安定して楽しめますね。
山に海、道路もいいしホテルも安い。ぜーんぶ含めて新潟が大好きです、来年も何かのタイミングで行くと思います。
今度は佐渡島かな~、相棒と共に何日かゆっくり滞在したいです。島の雰囲気って好きなんですよねぇ。

いやぁ~、北海道もいいけど、本州もまだまだ掘り甲斐があり過ぎて困っちゃう!
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今回は静岡から北へ向かいましたが、逆方向は全く開拓してないですからねぇ。
いずれは四国九州?いやいや途中の中国地方も魅力的です、出雲大社に隼駅・・・行きたいところは盛りだくさん。
逆に考えるんだ、本州を知らずして何が北海道かと。→ あ、これ一生北海道行けないヤツだわ。

さてさて、来年はいったい何が待ち受けていることやら。
この身体とオートバイが無事な限り、いつまでもどこまでも走っていきますよ~!  《了》