※ひたすら雨。見どころほぼなし。そして競馬の話ばかりしています。

《4日目》
一抹の不安を抱えながらも新潟の夜は明けて、盆ツーリングは4日目の朝を迎えました。
朝から「爆弾低気圧が～」だの「特別警報」だの、気分を「ず～ん」とさせる話題ばかりのニュースを見ながら出発です。

道中は雨が降ったり止んだり。でも、初日の反省を踏まえて荷物やグローブのカバーは怠らないように。
グローブカバー使うのは2回目なんですが、やっぱ操作性最悪ですね。レイングローブを別に用意した方がいいかも。

この日最初に向かったのは新潟競馬場。
あいかわらず競馬にハマっております。最近はエクセルフロア(有料指定席)で楽しむほどになってしまいました。

丁度この月は新潟開催だったんですが、訪れたのが木曜日だったので開いている筈もなく･･･。

新潟競馬場はG1開催こそ無いものの、中央唯一の1000m直線を使用した夏競馬を盛り上げるレースが多く開催。
「アイビスサマーダッシュ(G3)」「レパードステークス(G3)」「関屋記念(G3)」･･･ああ、アツかったなぁ。
ちなみにデビュー馬には伝説の七冠馬シンボリルドルフ、稀代の暴れん坊オルフェーヴルなど･･･。

そんな名馬たちに思いを馳せつつ･･･、駐車場にあったブロンズ像と愛馬(牝9)をパチリ。
きっとこれからもここから新しい夢を乗せて、名馬たちがデビューしていくことでしょう。うーん、楽しみ！

さて、競馬場を後にして向かったのは、R7BP沿いにある道の駅「豊栄」

この道の駅、後に調べてみて分かったことなんですが、日本の道の駅発祥の地なんだとか。
バブル期に社会実験の一環として、初めて道路情報ターミナルを設置したPAを作ったのが切っ掛け。
始めは「豊栄パーキングエリア」でしたが、道の駅のアウトラインが完成してからは現在の名称に変更されています。

敷地内には礎が設置されていたりするみたいですが、そんなことは全く知らなかったのでスルー･･･。
地元のZX-6R乗りのお兄さんとちょっと談笑して、スタンプを押印したのち15分程度で退散です。


福島方面へ向かうべく、阿賀野川へと走っているとどんどんドス黒い雲が背中から迫ってきます。
これは最早、雨に濡れることは確実でしょう。あとは被害が最小限に収まることを祈るほかありません･･･。

（この時点でだいぶ嫌な予感はした）

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雨には勝てなかったよ･･･

というより、本当に死を覚悟するほどの豪雨＆暴風！
視界はほぼゼロ、カウルを直撃する異常な横風、そして排水が間に合わず川状態になる道路･･･。
カウルの間から雨水が進入して油温は40℃程度まで低下し、マシンのコンディションにも悪影響を与えてます。
(普通油温は80℃から100℃手前くらいで推移するので本当に異常事態です。これじゃもはや水冷！)

本当にやばかったので、今後を一般道で進むのは不可能と判断し安田ICから磐越道へに乗ります。
高規格道を選ぶことによって、大雨による交通規制のリスクを減らす作戦です。残念ですが、本日の観光はお預け！

とはいえども。高速に乗ったからといって、状況が改善するわけではないのですが･･･
道線は単純なのですが、速度域も高くハイドロプレーニングの危険性も高まるため、より慎重な運転を要求されます。
横風も相変わらずひどいし、前見えねぇし･･･本当に最悪だァ･･･。


途中のSAにて。伝わりますかね？この酷さ。これが無限に続く＋1車線分は余裕で流される横風付きです。
もう本当に危ないので70km/h程度でゆっくり流します。磐越道はトンネルが多く、これに随分と助けられました･･･。

山を縫うように走り、雨雲と追っかけっこを繰り返しながら磐越道は会津・喜多方へと進んでいきます。
このあたりまで来ると雨は多少マシになり、ピークは脱したかな？といった感じ。どちらにしてもキツイですが。

地獄のような山間道を走り、ようやく平地あたりに出ると雄大な磐梯山(の麓付近)が見えてきました。
本来、磐梯山ゴールドライン＋磐梯吾妻レークライン＋磐梯吾妻スカイラインの3大絶景道を走る予定だったんですが･･･。
本当に惜しいですが今日は移動日として割り切って、このまま一気に福島市まで出てしまうことにします(泣)

悔しいので名物はしっかりと。喜多方といえば？そう、喜多方ラーメンです！

どこかのお店で･･･という訳では無く、磐梯山SAのレストランってのが俺クオリティって感じですが。
しかしながら、きちんと喜多方ラーメンのテンプレートは守られており、あっさり醤油に平打ち縮れ麺。

食べると、ウン。確かにうまいです。すごくうまいって訳では無いですが、落ち着く味･･･。
豪雨の走行で疲弊しきった身体を癒してくれます。やっぱり、暖かい食べ物は人を元気にさせてくれますね。

食べている間に雨雲に追い付かれてしまい、再度「重・雨天装備」で出発。

SAのガソリンスタンドで給油をして、このままストレートに本日の宿がある「福島西IC」まで走っていきます。
福島の桃とかも食べたかったんだけどなぁ･･･、本当に今回は惜しい旅でした。いつかリベンジしてやるぞ。

雨脚は郡山JCTを過ぎたあたりでようやく落ち着きを取戻し、やっとマトモに走ることが出来るようになってきました。
長い長い高速道路をようやく福島西ICで降り、とりあえず今日泊まるホテルの位置を確認。

今日のホテルは、またアパホテル。福島駅直結の「アパホテル 福島駅前」です。
もっとこじんまりした建物かと思っていたんですが、ご覧の通りの超高層。見た目だけは高級ホテルです。

さすがにまだチェックインするには早すぎるので(→アーリーチェックインは別料金らしいです、電話で確認)
ちょうど目の前にあった「極楽湯」で半日雨風をしのいだ身体を休ませることにしました･･･。

駅直結のスーパー銭湯。真夏だというのに全身濡れネズミで震えていたので、まさに天国のような存在です。
入浴料は大人600円、お風呂の種類も豊富でゆっくりゆっくり身体を休めます。ハッカの湯が気持ちよかった～。

休憩室で高校野球など見ながらゴロゴロします。

今日はもうここでチェックイン時間を待ってもいいかなと思ったんですが、雨も上がったのでちょっとぶらつきます。
とりあえず、駅近でいい感じのスポットを･･･、ってまた競馬場かい？

駅裏をちょっと走ったところにありました。福島競馬場。
朝行った新潟競馬場なんかは結構市街地から離れたところにあったんですが、こっちは結構市街のど真ん中にあります。
主なデビュー馬は桜花賞、オークスなどを制した名牝アパパネ。菊花賞馬オウケンブルースリなど。

今年、福島競馬場は100周年の節目でもありました。
7月の開催ではかつてのファンファーレが演奏されるなど、なかなか心憎い演出がありましたね。

ああ、それと今年は何といっても開成山特別でしょう！障害絶対王者オジュウチョウサンの平地復帰戦！
前々から障害戦ですごい馬がいるとは知っていましたが、このレースを見て尚更ファンになっちゃいましたよ。
重馬場の2600mをまったく苦ともしない、単勝一番人気に応える圧倒的なレース展開！カッコよかった～。
有馬記念、いけるんですかねぇ。今後のレースが楽しみで仕方ありません。

おっと、話が反れてしまった。
当たり前ですが平日なのでやってません(2度目)。シャッターも閉じて、人っ子一人だーれも居ません。

写真撮ってたら道行く人にすごい怪訝な目で見られました。


再び駅西方面へ。天気は相変わらず危うい感じですが、山の方は意外と空が抜けている･･･？
と、いうことで県70号をずーっと進んで磐梯吾妻スカイラインを行けるところまで走ってみることにしました。

目の前に見えるは「エンヤあぁ～↑↑会津磐梯山～」でございます。
標高はそんなに高くなさそうですが、ちらりと見える山の地肌が活火山であることを強烈にアピール。

そうそう。言い忘れてたんですが、この時磐梯吾妻スカイラインは路肩崩落によって通行止め規制が敷かれていました。
だからそもそもスカイラインを使って磐梯山を抜けるルートは不可能だったというオチ。
前日の宿で知ったのですが、まぁ、もとよりこんな天気ですからあんまり影響はなかったですけどね･･･。

そんな通行止めが掛かっている道を、更にこんな悪天候の時に走る阿呆なんて居る筈もなく。

誰ともすれ違うことなく通行止め区間まで登ることが出来ました。ワインディング独り占めです。
しかし、一番おいしい区間が通行止めなのは本当に悲しい。浄土平の風景を見たくてここまで来たんだけどなぁ。

唯一見ることが出来たのは「つばくろ橋」だけでした。

これはこれで確かにすごい。よくこんなところに橋を架けたものだと感心します。
向こうには福島の市街地が広がり、景観も結構なものです。(この日のハイライトはここです、ここだけです！)

ホテルにチェックインします。

ようやく待ちに待ったベッドー！思わずダイブ！このまま目を閉じれば眠ってしまいそうです。
今日のアパホテルは結構シックにまとまっていて、落ち着いた雰囲気の部屋です。新潟とはまた違った感じ。
個人的にはこちらの方が好みかなぁ、自分の部屋もこんな感じに凝縮させたいです(笑)

フロントで新聞を貰って、グチョっとなってしまったヘルメットとブーツに突っ込んでおきます。
本当に今日はよく濡れました。レインウエアはちゃんと着ていたので、ジャケット類は無事でしたが･･･。

今日の夕ご飯。相変わらず地物は食わない主義です(笑)

駅前のヨーカドーで適当に入手。ナポリタン風焼きそばパンは一応ローカルフードっぽいから許してください。
あっ、お酒がいっぱい並んでますが2本しか呑んでませんよ～。3本いったら流石に明日に響いちゃいますからネ。

めしを食い、酒をチビチビやりながら今日を振り返る･･･至福の時です。

丁度やっていたニュースで今日の惨状が･･･いや、ほんとこんな感じの中ずーっと走ってました。
この日は新潟から東北の上のほうは大荒れに荒れていたみたいで、なんとか逃げ出せて本当によかった。

今回はゴリ押しで進みましたが、道路規制が掛かって立ち往生していたらどうなっていたことか･･･。
長距離ランの時は「今日明日」だけでなく、その先まで見通す力が必要になってくるんだなぁと痛感させられました。

酔いも回ってきたので、お風呂はもう明日の朝入ることにしてさっさと寝てしまいます。
明日は晴れるみたいですよ！ということで、パート4に続く。（次が最終回です、もうちょっとお付き合いください。）