楽しかったGWも過ぎ去り、各々現実の世界に引き戻されている頃合いかと思われますが、如何お過ごしでしょうか。

私は今年もなんとかまとまった連休を頂けまして、これ幸いとばかりにロングツーリングへ行ってまいりました。
今回の行先は群馬県にありますは碓氷峠。そして信州、大町にあります木崎湖を回り、実家へと向かう道のりです。

移動は3日に渡って行い、一日300kmくらいとしておおよそ900km。
それプラス、何やかんやで走って総移動距離1000kmを目指してみよう!というのが今回の趣旨です。

もちろん、いつも通り「観光欲」「ノリモノ欲」「オタク欲」はしっかりと補填できるようにルートを決めてみました。
ホテルは予約済み、天気もピーカンでコンディションはばっちり。さてさて、どうなりますことやら・・・。

[8:20]群馬県 関越自動車道寄居PA
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今回の相棒は慣れ親しんだGSX-R。
理由は2つあって、一つはR1のクセがまだ掴めていないこと。そしてもう一つはETC車載器の有無です。

関東発のロングツーリングにおいて高速道路での移動は必須ですから、ETCは絶対に欲しい装備。
インターチェンジで券を取ったり、小銭を探したりする手間を省けるほか、割引が効くのもとっても大きなメリットですね。
もはやETCの付いていないオートバイには乗れません。R1にも近いうち装着予定です。

この日はGW真っ只中ということもあり、朝から関越自動車道は大渋滞!
普段はあまりすり抜けとかはしないようにしているのですが、今日ばかりはそうは言っていられません。
寄居PAまで来た頃にはだいぶ流れも回復してきていましたが、それでも自宅から3時間くらいは掛かってしまいました。

さて、日も昇ってきていい時間。そろそろお腹も空いてきましたので、今日最初の目的地「ドライブイン七輿」へと向かいます。
藤岡ICで高速を降り、県道沿いに少し走ると見えてきたぞ・・・!

[9:00]群馬県藤岡市 ドライブイン七輿
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ドライブイン、別名オートレストランとも呼ばれますが、昭和のモータリゼーションを語る上では欠かせない施設の一つですね。
最近はコンビニや道の駅の台頭でめっきりと数を減らしてしまいましたが、それでも頑張ってるお店が群馬県には多く残っています。

その中の一つが今回訪れたドライブイン七輿。 見よ!このノスタルジー溢るる看板を!
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うーん。まさに昭和の生き証人と言わんばかりの佇まいだ。カッスカスでなんて書いてあるのかわからんぞ・・・。
夜にはライトで看板が照らされるんだと思うけど、その姿も見てみたいものだなぁ。

で、今回のお目当ては~
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数あるレトロ自販機の中でも異彩を放つ、「トーストサンド」を頂いちゃいますよぉ。
隣のハンバーガーも、写ってないけど手前にあるラーメン・うどん自販機も気になったんだけど、朝はやっぱりトーストでしょ!
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ハムトーストサンド230円。 前情報通り、アッツアツで出てきました。火傷注意です。
ホント、単純なハムサンドなんだけどなんかおいしく感じるなぁ。結構マスタードが効いててなんだか大人な味!

自販機メシと缶コーヒー、おいしく頂きました。ご馳走様!
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地元の常連の人とだいぶ話し込んでしまった。やはり週末になると方々からレトロ自販機を求めて多くの人が訪れてくるとか。
ちゃんと動いてちゃんと食える筐体は貴重だもんな~。 また来よう、今度はうどんが食べてみたい。


お腹も満たして、更に西進します。
せっかく近くまで来たので、ってことで世界遺産にも登録された富岡製糸場を訪れてみることにしました。

[10:00]群馬県富岡市 旧富岡製糸場
さすが、世界遺産。観光客がそれはもう引っ切り無しに訪れて大盛況の装いを見せていました。
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整然と積まれたレンガ造りの建屋は重厚な歴史を感じさせます。
一方、屋根は日本古来の瓦葺きとなっており、西洋建築と日本独自の建築法が融合して成り立っていることが伺えますね。
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フランス人技術者の指導によって建築されたため、すべてのレンガは「フランス積み」と呼ばれる方式を採用。
レンガの長い辺と短い辺を交互に横並びにさせるのが特徴で、強度は劣るものの非常に美しい仕上がりになっています。
(→ちなみに横浜、赤レンガ倉庫は隣り合うレンガの辺がすべて同じな「イギリス積み」で構成されています)
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建屋を支える骨組みはトレス構造になっており、こちらも舶来の技術だそうで・・・。
詳しいことはよく分かりませんが、明治初期の建屋が今もこうして残っていること自体がとてつもない事なのかな。
バイクは駐車料金無料なので、懐と時間に余裕があったら是非訪れてほしいスポットでした。

さて、お昼も近づいてきましたので先を急ぎましょう。
途中何カ所かの道の駅を巡り(スタンプラリー継続中です)、妙義山を超えて碓氷峠を目指します。
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県道196号「上毛三山パノラマ街道」より一枚。 これがまた、程よいコーナーと圧倒的な景色が素晴らしい道!
時間帯が良かったのか交通量も少なく、存分にワインディングを味わうことができました。

[12:30]群馬県安中市 おぎのや本店

さてさて、今回のメインイベントの一つ。横川で釜飯を喰らいましょう。
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駅弁大会とかでも食えるじゃねぇかって?いやいや、やっぱり横軽に思いを馳せながら現地で頂くのがオツってもんでしょう。
この一食のために遠路遥々、横浜から200km近くかけてやってきたようなもんです。

混雑している店内に臆することなく入店!頼むのはもちろん「峠の釜めし」だ!
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ああ~、素晴らしいです。色どりも豊かでいつ見ても食欲をそそります。
具材一つ一つが丁寧に仕上げられており、そのどれもが炊き込みご飯と最高にマッチするのです。うめぇ!
一瞬、ミスマッチとも思える杏子も良いアクセントになっていておいしいんだよねぇ~。

一個1,000円と値段は張るけど、やっぱり食べてよかった峠の釜めし。でも釜は家にあるから持って帰らないぜ(笑)


満腹となったところで、碓氷峠を超え長野県に入ります。
と、その前に。せっかくなのでちょっと寄り道をして、信越本線の廃線跡でも覗いてみますか。
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ワタクシ、鉄道趣味をぱったりと辞めてからだいぶ経ちますが(→今や電車に乗る事自体が苦痛となってしまいました)、
碓氷峠を舞台とした急勾配と鉄道技術との攻防戦は未だ胸が熱くなるものがあります。
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後に出てくる「めがね橋」はアプト時代の旧々線なのですが、こちらは横軽廃止直前まで使われていた線路。
EF63の重連で特急車両を押したり引っ張り上げたりと、全国的にも稀有な光景が見られなくなってから20年が経ちました。
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とはいえ、草は生えども架線や線路のコンディションは良く、しっかりと管理されている印象を受けましたね。
それこそ今にも電車が走ってきそう。地方のローカル線なんてこれ以上にひどい線路たくさんあるぞ!?
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線路と並走する県道54号には、当時のままの立て看板が一つだけ残っていました。
当時の車窓から映した動画とかにはもっとたくさんの立て看板があったのですが、全部撤去されてしまったようです。

・・・・・・・・・・・・・・・・いかんいかん、これ以上書くと鉄オタだと思われてしまう。
ということで、見るものはちゃんと見たので碓氷峠を抜けていこうと思います。もちろん旧道の方を使います。

[14:00]群馬県安中市 碓氷第三橋梁
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これがかの有名なめがね橋(碓氷第三橋梁)。アプト時代を象徴する遺構の一つで、橋の上に登ることも可能。
今回はブーツ装備だったので止めておきましたが、無理してでも登ればよかったかな?

さて、今回はこのあたりで。
次回は碓氷峠を抜け群馬県から長野県へと突入します…。