我々、変態的自動二輪兄弟(仮)の中では最近、
アジア市場で発売された80年代日本製原付スクーターがトレンドなのですが、
調べてみるとあのリーダーも台湾市場で発売されていることが分かりました。

折角、実車も所持していますので、台湾で生きたもうひとつのリーダーについて、
国内版リーダー50との相違点を写真を交え解説・考察をしていこうと思います。
いわゆる誰得記事ですが、お付き合いいただければ幸いです。


※カタログ画像はこちらのサイトより転載です。
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光陽 新生代50SS/DX(民國74年)
台湾市場でホンダ車は「三陽汽車(現:SYM)」「光陽汽車(現:KYMCO)」を代理店としており、
この台湾版リーダーにおいては光陽からのリリースとなっています。

以下長いので「続きを読む」から…


カタログの写真を見ていきます。
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新生代50DX(右)は日本版リーダー50と相違はほとんど無く、
タンデムステップとグリップの追加程度に収まっています。
シートは専用品(ぱっと見は日本版と同じですが)。キャリアは存在しません。

問題は新生代50SS(左)。以上の装備に加え、数々の専用オプションが追加されています。
あまりにも印象が異なるので、最初はリードベースかと思いましたが、
主なボディ形状はリーダーそのもの、衝撃の発見です。
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SSモデルは5色、DXモデルは3色の設定があったようです。
カタログは74.12.20発行。民国紀元ですから74年は1985年ということになります。
一方、リーダーの発表は1983年。日本から2年遅れての発売です。

ここからは実車の画像を使って考察していきたいと思います。
調べていたところ、台湾のオークションに写りのいいものが出品されていました。
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元の色はシルバーと思われますが、蓄積された埃でブロンズっぽく写ってますね。
ブルーのストライプに「新生代」のエンブレム、そして専用ライトが目を引きます。
よく見るとフェンダーマスコットも付いてますね。タクトの東京カスタムみたいです。

ウィンカーはリードRや後期リードSSと似ていますが、細かい形状が異なりますね。
電装やライトカウル周りは台湾マーケット独自のパーツと思われます。
左ミラーが標準装備なのは台湾の規制に合わせたものでしょう。ちょっと羨ましい。

このカウル何かに似てるなーと思ったんですが。これだ、Vespa T5。
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長方形のライトといい、透明なスクリーン(?)といいそっくりです。
年式も大体同じですから、当時のトレンドだったんでしょうか?

VT250Fっぽいといえば、それっぽい気もする。
当時のホンダは大から小まで全部VT顔でしたから、血を継いでいるのかもしれません。


ちょっと気になったのはボディセンターカバー(足元を覆うカウル)の形状。
よく見ると荷掛けフックとともにノブがあるのが分かりますかね?
恐らくバッテリーボックスだと思うんですが、国内版にはない特徴の一つです。

しかしバッテリー搭載位置を変更する理由が今ひとつ分かりません・・・?
もしかしたら国内版とは機関周りがまるで違うのかも。
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ゴールドに塗装されたホイールはビートと同形状。
つまりはチューブレスってことになります。日本版と同じです
(逆に言えば、リーダーにビートのホイールが流用できるってことですかね?)

実はこれ、凄く珍しいってわけでもなく、この辺の年代の台湾向けホンダ車は
よくビート用のディッシュホイールを履いていることが多いのです。(※自分調べ)
評判良かったんでしょうか?

サスペンション形状などは国内版とほとんど変わりないように見えます。
アクスルのカバーの形状はオリジナルですね。カラードになっていてオシャレ。
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専用のシートにキャリアも新たに設計されたものが取り付けられています。
タンデムグリップとキャリアをスタイリッシュに同居させる苦肉の策でしょうか?
ちなみに新生代50DXではキャリア自体が存在しません。

非常に見づらいのですが、メーターは「速度+回転計」ということが分かります。
国内版のリーダー50には存在しないパターンですね。
ちなみに輸出版にはデジタルメーター仕様は存在しないようです。環境の問題?

しかし、ここで興味深いものを発見。
こちらは別の個体ですが、同じく新生代50SS。メーター周りの写真です。
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上の個体と異なりこちらはスピードメーターのみ。
年式によって若干仕様が異なるのでしょうか? ダブルネームが誇らしげです。
5桁メーターはちょっと羨ましいポイントですね。(国内版は4桁)

また、こちらはDX用メーター。
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こちらもスピードメーターですが、
国内版とは微妙に意匠が異なり、地味に芸が細かい仕上がりです。
メーターの配置は国内版アナログメーターとほとんど同じかも?
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これは自分の国内版。
あ、スピードメーターの数字が台湾版は80Km/hまで振られてますね。


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ということで一通り思うこと書いてみました。
ホント、台湾マーケット奥が深いです。調べれば調べるほど泥沼に・・・。
国内では情報が一切ないリーダーですが、それに比べて新生代は調べ甲斐のある情報量。
読み進めていくうちに気付くこともあり、勢いだけで記事を一本書いてしまいました。
ブログの本質とは異なりますが、まぁ良いよネ。

資料として扱った「台湾オークションで見つけた新生代」ですが、
驚きの1元スタートということで向こうにツテがあったら本当に欲しい一台です。
台湾から原付の輸入っていくら位するんですかね?かなり高く付きそうではあります。