あけましておめでとうございます。
年も明け、冬休みも明けてしまいましたのでその間にやっていたカブのボアアップについて忘れないうちに書いておきます。
50㏄のまったりとした走りも楽しいのですが、やはり普通に足で使うには物足りません。
というわけでみんな大好きキタコの75ccライトボアアップキットを購入。
シリンダーとピストンのみ換えるお手軽ボアアップキットの決定版です。値段もお手軽。某通販で8千円ちょっとでした。
そしてキタコ虎の巻(腰上編)も購入。実際、キットに内封されている説明書は使い物にならないのでこれは必須ですね。
手順自体は虎の巻やその他ブログ・HPを見てもらうこととして、個人的に引っかかったところを抜粋。
まずこのカムスプロケットなんですが、これボルトが9mmです。そんなレンチ持ってねーよ!
しょうがないのでクルマを転がして近くのホムセンでソケットを買ってきました。皆さんは準備しておきましょう。
プラハンでブッ叩きまくってシリンダーを外しますが、絶対残っちゃうノックピンが出てくると思うので
ノックピンは買っておいた方が良いです。もちろん自分は作業してから気付いたので慌てて買いに行く羽目に。
しかしいざという時でもこういう部品がちゃんと手に入るのは横型エンジンの良いところですね。
マイナー車だったらパーツリスト調べてバイク屋行って発注して・・・結局1週間くらい掛かっちゃいそうです。
残ったガスケットはキレイに剥がしますが、金属ヘラがあるといいです。
相手がアルミなので最初はプラヘラでやってたんですが、全く歯が立たないので9mmソケットのついでに購入。
こいつとガスケットリムーバーを使ってガリガリ削り落としてきます。これも絶対買っておいた方が良いです。
削り終わったら油砥石で仕上げます。まぁ、もともとそんな加工精度良くないんで気持ち程度に整えます。
・・・
ピストンリングと片側のピストンクリップはあらかじめ組みつけておきます。
外したピストンと比べると外径がかなり大きくなるのがよく分かります。
あと、ピストンクリップの取り付けはコツがいるので頑張ってください。自分は何度もやめたくなりました・・・。
組み付けます。
アレ????何かピストンが出ちゃってるんですけど?
ヘッドを組んでみても上死点付近で干渉してしまってクランクが回ってくれません。これはおかしいです。
・・・
調べた結果、自分のカブ(82年式SDX)は12Vと6Vの丁度過渡期にあたるモデルで、
「電装は6Vだけど、エンジンのスペックはほぼ12V車と共通」ということが分かりました。
具体的にはコンロッドの長さとピストンピン位置が6V系エンジンと12V系エンジンでは異なっているようです。
したがってエコノパワーエンジンに6V用ボアアップキットは使えません!なんてこった!
製品説明のフレ番よく見たら適合外だったね テヘペロ(・ω<)
6VCDIエンジンのオーナーは注意ですよ!ほんと!カブもそうですがモトラなどもそうみたいです。
・・・・・・・・・
というわけでボアアップキットを買い直しです。6V用キットはかもめカブオーナーの大先輩に売りつけます(爆)
同じくキタコの12V用ライトボアアップキット。冬休み最終日に届きました。
12V用のキットはそもそもが長いコンロッド用に作られているので、6VCDIのちょい長コンロッドでも組めます。
ただ「ちょい」の分だけ圧縮が落ちてしまうようですが・・・まぁ、組みつけられないよりかは遥かに良いでしょう。
よく見るとピストン形状も異なりますね。6V用は真ん中が盛り上がっているのに対してこちらはフラット。
コンロッドのみならずヘッド周りの設計が全く異なるというのがよく分かると思います。
あとは組むだけなので簡単です。
ヘッド周りのボルトやワッシャー類は大体新品に交換してあります。
カムスプロケットが全然取り付けられなくてぶちギレ金剛!!って感じでしたが、
虎の巻にあるようにテンショナーの油圧を抜いてから、軽くクランク回してやったらうまくチェーンが引き出せました。
写真は無いけどタペットも調整。デイトナの専用工具が便利でした。(カム周りをいじってなければやる必要はない)
・・・
忘れずにオイルを入れて、数回ゆっくりクランキングしてからエンジン始動。
たしかにキックした感じも重くなりました。より圧縮が掛かってる感じですね。排気音もなんか太いぞ。
後片付けをしつつアイドリングでしばらく放置してから、慣らしをしていきます。
軽くその辺をゆっくり走ってみましたが、たしかにトルクがマシマシ。
上まではまだ回せないので確かなことは言えないんですが、今のギア比じゃ4速でも吹けきっちゃいそうです。
キャブのセットは現状でも良さそうですね。(もともとこの年式の50は70と同じ番手のジェットが入っているのです)
パワーが上がった分クラッチへの負担も気になるところです。強化クラッチ入れるかなぁ?
とりあえず慣らしの100kmを乗ってみて、それまでに得た知見をもとに今後は考えていきたいと思います。
年も明け、冬休みも明けてしまいましたのでその間にやっていたカブのボアアップについて忘れないうちに書いておきます。
50㏄のまったりとした走りも楽しいのですが、やはり普通に足で使うには物足りません。
というわけでみんな大好きキタコの75ccライトボアアップキットを購入。
シリンダーとピストンのみ換えるお手軽ボアアップキットの決定版です。値段もお手軽。某通販で8千円ちょっとでした。
そしてキタコ虎の巻(腰上編)も購入。実際、キットに内封されている説明書は使い物にならないのでこれは必須ですね。
手順自体は虎の巻やその他ブログ・HPを見てもらうこととして、個人的に引っかかったところを抜粋。
まずこのカムスプロケットなんですが、これボルトが9mmです。そんなレンチ持ってねーよ!
しょうがないのでクルマを転がして近くのホムセンでソケットを買ってきました。皆さんは準備しておきましょう。
プラハンでブッ叩きまくってシリンダーを外しますが、絶対残っちゃうノックピンが出てくると思うので
ノックピンは買っておいた方が良いです。もちろん自分は作業してから気付いたので慌てて買いに行く羽目に。
しかしいざという時でもこういう部品がちゃんと手に入るのは横型エンジンの良いところですね。
マイナー車だったらパーツリスト調べてバイク屋行って発注して・・・結局1週間くらい掛かっちゃいそうです。
残ったガスケットはキレイに剥がしますが、金属ヘラがあるといいです。
相手がアルミなので最初はプラヘラでやってたんですが、全く歯が立たないので9mmソケットのついでに購入。
こいつとガスケットリムーバーを使ってガリガリ削り落としてきます。これも絶対買っておいた方が良いです。
削り終わったら油砥石で仕上げます。まぁ、もともとそんな加工精度良くないんで気持ち程度に整えます。
・・・
ピストンリングと片側のピストンクリップはあらかじめ組みつけておきます。
外したピストンと比べると外径がかなり大きくなるのがよく分かります。
あと、ピストンクリップの取り付けはコツがいるので頑張ってください。自分は何度もやめたくなりました・・・。
組み付けます。
アレ????何かピストンが出ちゃってるんですけど?
ヘッドを組んでみても上死点付近で干渉してしまってクランクが回ってくれません。これはおかしいです。
・・・
調べた結果、自分のカブ(82年式SDX)は12Vと6Vの丁度過渡期にあたるモデルで、
「電装は6Vだけど、エンジンのスペックはほぼ12V車と共通」ということが分かりました。
具体的にはコンロッドの長さとピストンピン位置が6V系エンジンと12V系エンジンでは異なっているようです。
6Vエンジン→コンロッド長が短く、ピストンピンの位置が低いつまり、ちょい長いコンロッドに6V用のピストンを取り付けると上の写真のように飛び出しちゃうというわけ。
12Vエンジン→コンロッドが長く、ピストンピンの位置が高い
6VCDIエンジン(エコノパワーエンジン)→コンロッドがちょっと長い
したがってエコノパワーエンジンに6V用ボアアップキットは使えません!なんてこった!
製品説明のフレ番よく見たら適合外だったね テヘペロ(・ω<)
6VCDIエンジンのオーナーは注意ですよ!ほんと!カブもそうですがモトラなどもそうみたいです。
・・・・・・・・・
というわけでボアアップキットを買い直しです。6V用キットはかもめカブオーナーの大先輩に売りつけます(爆)
同じくキタコの12V用ライトボアアップキット。冬休み最終日に届きました。
12V用のキットはそもそもが長いコンロッド用に作られているので、6VCDIのちょい長コンロッドでも組めます。
ただ「ちょい」の分だけ圧縮が落ちてしまうようですが・・・まぁ、組みつけられないよりかは遥かに良いでしょう。
よく見るとピストン形状も異なりますね。6V用は真ん中が盛り上がっているのに対してこちらはフラット。
コンロッドのみならずヘッド周りの設計が全く異なるというのがよく分かると思います。
あとは組むだけなので簡単です。
ヘッド周りのボルトやワッシャー類は大体新品に交換してあります。
カムスプロケットが全然取り付けられなくてぶちギレ金剛!!って感じでしたが、
虎の巻にあるようにテンショナーの油圧を抜いてから、軽くクランク回してやったらうまくチェーンが引き出せました。
写真は無いけどタペットも調整。デイトナの専用工具が便利でした。(カム周りをいじってなければやる必要はない)
・・・
忘れずにオイルを入れて、数回ゆっくりクランキングしてからエンジン始動。
全然問題なく一発始動してくれました。やっと終わった・・・。無事始動 pic.twitter.com/UjaOC47zCW
— N!gatsu. (@Sgt2ga2) January 4, 2023
たしかにキックした感じも重くなりました。より圧縮が掛かってる感じですね。排気音もなんか太いぞ。
後片付けをしつつアイドリングでしばらく放置してから、慣らしをしていきます。
軽くその辺をゆっくり走ってみましたが、たしかにトルクがマシマシ。
上まではまだ回せないので確かなことは言えないんですが、今のギア比じゃ4速でも吹けきっちゃいそうです。
キャブのセットは現状でも良さそうですね。(もともとこの年式の50は70と同じ番手のジェットが入っているのです)
パワーが上がった分クラッチへの負担も気になるところです。強化クラッチ入れるかなぁ?
とりあえず慣らしの100kmを乗ってみて、それまでに得た知見をもとに今後は考えていきたいと思います。
コメント
コメント一覧 (2)
こんばんは。
明けましておめでとうございます。今年も細々とやっていきますのでよろしくお願いします。
さて、「冬休みの宿題」カブのボアアップでしたが、すんなりいくと思いきや意外と苦労をさせられました。
作業手順自体はしっかりイメトレをしていたのですが、開けてびっくりといったところです(笑)
幸い、近場に二輪用品店が多くあるので何とか助けられましたが、そうじゃなかったら進めることも戻すこともできずに詰んでいたことでしょう・・・。
しかし、本当に横型はリプロが豊富です。「こんなものまで!」といったような部品がちゃんと小売店で売られていたりするので・・・特に南海はそのあたり強いですね。
最近は収入がそのままカブに流れていくような図になっており、もう順調に沼に沈みかかっております。
75ccはやはりトルクがマシマシで良いですね。念願だった50km/hでの巡行も楽々で、より理想のコミューターに近づきました。
以前では考えられなかった1速でのフロントアップも可能になり、山での戦闘力もマシマシ・・・と思ったのですが、
今回あまりにキレイにし過ぎたせいでもはや山に持っていくのが嫌になってしまったことはここだけのナイショにしておいてください(笑)